1982年から1993年まで製造されていたハッチバックが、シトロエン BXです。よく輸入されていた時代がバブル景気だったということもあり、日本で一番輸入されたシトロエンの車です。理由としては4速ATであり、パワーステアリングが付いているので一般的な人々でも乗りやすい車でありながら、見てシトロエンとすぐ分かるエクステリアだったことが功を奏したようです。西武自動車販売やマツダ、ユーノス、エグザンティアなどで約10年販売されていました。980kg(日本仕様のものは1,040kgから1,110kg)という非常に軽量なボディで、モデルによってはリアハッチゲートやフロントボンネットがFRP製となっています。ディーゼルエンジンはプジョー製で、非常に高性能なBX Turbo Dieselというエンジンはイギリスのディーゼル・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。BXには世界ラリー選手権に出場するために4TCというモデルも存在しており一般でも売られていましたが、その試合で思うほど競技成績を振るうことができず、またあまり売れなかったので廃棄されてしまい現在40台程しか残されていないと言われています。