A310、V6ターボと続くリアエンジンのスポーツカーの流れをくむ2+2のFRP製ボディーをまとって、1991年にデビューしたのがA610ターボです。1985年に登場したV6ターボのバージョンアップ版で、アルピーヌ伝統のバックボーンフレームを主体とするシャシーの剛性を大幅にアップし、プジョー、ルノー、ボルボの共同開発であるV6 SOHCターボエンジンを搭載。V6ターボの2.5Lから3.0Lへと排気量が拡大されて最高出力は250psとなり、最高速度265km/h、0-100km/h加速5.7秒という、ライバルのポルシェ911に勝るパフォーマンスを達成しています。フランス車らしい乗り心地の良さも併せ持つスポーツカーとして高い評価を得ていましたが、1995年に生産終了しました。